先日、ご家族から「先程、息子が亡くなりました」とお電話をいただきました。
弊社事業所のご近所にお住いの方から、ホームページを見たとお電話をいただきました。
ご相談内容は、「息子が病院に入院している。退院して自宅に連れて帰りたい。
しかし寝たきりで痛みもあり、また家に階段や上がり框もあるが何とかして家に連れてきたい。」とのご相談でした。
ご退院予定がすぐなので、病院と在宅復帰時の往診医、訪看、福祉用具などを急ぎ手配している。
しかし家に連れて来れる方法が分からないと心配されていました。
病状や疼痛部位、ご自宅の階段やお部屋までの動線など一度確認にお伺いしたいと提案し、
ご家族から「お願い出来なくても大丈夫ですか?」と聞かれたので、
「全然大丈夫ですよ。準備だけはしておきましょう。」と伺わせていただきました。
お伺いした際に30代のご子息のお話、ご家族、ご友人の事など様々な事をお聞きし、
何とか痛がらずこのベッドまでお連れする最善の方法を考えながら帰りました。
残念ながらご自宅にお戻り頂く事が出来なく、ご家族からの「色々と相談にのってくれてありがとう。」
の言葉に何も出来なかった事で申し訳なく思いました。
私にも子供がいるのでとても胸が締め付けられる思いで、何か私に出来る事が必ずあると、
亡くなったご子息とご家族に新たな決意(想い)を抱きました。
ご冥福をお祈り致します。